広い意味での「軍」「軍隊」という視点ではなく、一人の国民として「軍」を捉える際に、息子や娘を軍人にするには、それぞれの家庭の事情がからんでくる。
貧困など十分な食事をとることができない家庭にとって、軍隊に入れることで、子供を空腹にさせずに済む。
給料も受け取れて、退役すれば、年金も受け取ることができる。
軍隊は、貧困から脱却するためのセーフティーネットであるとも表現できる。
兵士に飯をたらふく食べさせる軍隊は、その国の国民にとって、いい軍隊であろう。
個人の生活が、豊かになれば、戦争で死ぬなんてばかばかしいと思うかもしれないが、貧しいことから、空腹で死ぬくらいなら、戦争で死んだほうがマシだと捕らえるものなのかもしれない。
軍隊のありかたが、貧困家庭を救済するための労働の場であれば、むしろ戦争を目的とせず、国民にとっては、ありがたい制度であると言える。
全ての国が、軍隊を国防を目的にしていれば、全く問題ないのだが、武力をもって現状を変えようとする国もあるから、ややこしくなる。